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我が家にはシーズーのララ、ゴールデンのシェリー、シェパードのリーザがいます。日々の様子をご覧下さいね♪


by lieza1029

世にも奇妙な感動物語2

今回は私の姉の飼っていた猫ちゃんのお話です。お時間のある方はゆっくりと読んで不思議な体験をして下さいね!
今から6年前に姉のうちではミルクと言うペルシャのチンチラシルバーを飼う事に決めました。ミルクが姉のうちへ来る事が決まったその日に猫のボランティアをしている一番下の妹から、「猫を飼うって聞いたけど、今可哀想な猫がいるので、もしその気があったら」との事に妹に詳細を聞くとその猫がメインクーンという種類の猫であること。その時の飼い主さんがブリーダーさんから引き取った時からずっと2年以上ケージの中に入れたままであること。今、飼いきれなくて捨てたい、と言っていることなどを知り、あまりの可哀想な境遇に一匹も二匹も変わらないし、留守が多いから、かえってミルクが淋しくないかもと、引き取ることに決めたのです。
2000年の3月に姉の家に来たばかりの時にはあまりの大きさに、美しさにびっくりしたそうです。そして可哀想なことに30cmくらいの高さも上がれない筋力のなさにもびっくりだったと言ってました
虐待されていたということもあったみたいです。そんなメインクーンの猫ちゃんを茶色の毛が多かった事と、ベルシャのミルクにも合わせてココアと名づけました。写真はココア(手前)とミルクです
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人間不信だったココアは最初はケージから全く出てこなかったそうです。けれども日を追うごとに猫ちゃんのミルクとは徐々に仲がよくなっていき、姉夫婦の献身的な可愛がり方で少しずつですが心開いて行っていました。そんな折、私が姉のうちへ遊び行くと初対面からココアは私に懐いてくれたんです。私の足に顔すりすりしたり、かばんにすりすりしたりと一生懸命頑張ってココアの気持ちを癒そうとしている姉夫婦にもその時点ではしない態度を私にはしていたそうで、ちょっとうらめしいような気持ちにもなったと言われました。それはそうですよね。もし私が反対の立場だったら悲しくなっちゃいますよ。姉夫婦は共働きをしながらミルクとココアをそれはそれは慈しんで育てていましたね。一年が経過する頃にはココアもかなり心を許すような態度をするようになり二年目に近づく頃には心を許すどころか甘えるようにもなっていたんですね。姉夫婦もとっても嬉しそうで「やっとスタート地点に立てたみたい。これからはミルクのような関係を築いて行けると思う」と私にも話してくれていたんです。
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ところが2002年の1月にうちでお正月に毎年恒例で身内で集まってお祝いしようと決めていたその日に朝から元気のないココアの体を撫でながら「今から行ってくるからちゃんとおりこうにお留守番しててね」と言うとある箇所に手が止まったのです。(え?!今のは何?)と心で思ってもう一度不安ながらも確かめるようにその箇所に手を当てると確かに「しこり」があったのです。
すぐに近くの休日診療してくれる動物病院へ行ってレントゲンを撮ってもらったら骨盤の辺に古い骨折のあとがあったらしい。虐待のあとかも知れないと思ったそうです。そしてそこで「がん」の疑いがあることを告げられたのです。
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そしてかかりつけの医院へで貧血のためココア入院し点滴してもらったのです。当時は姉もうちの3ワンのお医者様がかかりつけだったのでうちから近いので様子を見に行くと結構元気そうでしたね。でもお医者様には「このままごはんを食べられなかったら1週間くらいかもしれない.....。」と言われていたそうです。それなら自宅で看護したいと姉夫婦は数日で退院させて自宅に連れ帰りました。それからと言うもの大変な日々が姉夫婦には待ってましたがせっかくココアが自分達を信じられるようになったのに病院に入れっぱなしにしていたらまた捨てられたと思ってしまう、そんな可哀想なことはできないと仕事がありながらの介護は本当に大変でまた辛かったと思いますが本当によく頑張ってました!
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2月に入り、姉夫婦は仕事でどうしても1泊しなければいけなくなり、私に電話で「お医者様はここ2,3日でどうこうなるとは言われてないけれど、いつものペットシッターさんは出かけるその日と次の日の朝に来る事になっているんだけど・・・・・」その言葉に「じゃあ、私が泊まりに行こうか。やっぱり今の状態じゃ心配なのわかるし、私もついててあげたいから行くね」と。姉はとても喜んでくれました。
そして当日の夕方、姉のうちへ行くとココアが具合悪そうに横たわっていました。オムツもしていてまずはオムツを替えてご飯をあげましたがあんまり食欲はなかったのです。ミルクも心配そうにちょっと離れたところでじーっと見ています。取りあえずは落ち着いていたのでホッとして床につきました。朝の5時に何かの物音に目が覚めてまずココアを見ると苦しそうで吐いているところだったので急いで傍に行き介添えすると落ち着いたのかまた寝てくれました。
当日は私も朝の9時には姉の家を出なければいけなかったのでこの隙に髪を洗っちゃおうと急いで洗い、タオルで頭を拭きながらココアの様子を見ると起きていたので私のすぐ見える範囲の所に連れて来て寝かせました。そして朝8時ころに姉に様子を知らせる電話をして、8時25分に電話を切りました。その直後にココア急変してとても苦しそうにゲーゲーしだしたのです。私はただただ、ラクに吐けるようにと頭を持っていただけでした。今までとはちょっと違うココアの様子に姉が書いてくれていた病院に私の携帯から電話をして先生に指示を仰ぎました。そして先生とお話してる最中に、いきなり耳元でピーピーピーピーと言うかなり大きな音が鳴ったのです。私は先生に「あの~先生の電話じゃないですか?」と聞くと「いえ、こちらの電話ではないですよ」と。よく聞いてみると私の携帯でした。先生には一度切ってすぐに姉の家からもう一度電話をします」と言って携帯を切りました。するとココアがまた苦しみだしたのです。私はココアを抱っこして「ココア~ココア~ だめだよ~今私しかいないんだから。待って、待って~」泣きながら叫びました。もう何も吐くものもないココアは何度か口を開けてそしてついに絶命したのです。「ココア~~~~!!!」「ココア~~~~!!!だめだよ。だめ・・・・・」と言いながらココアを抱き締めて大声で泣いていました。午前8時半過ぎのことでした。ココア4才と8ヶ月半。
私がついていながら何の役にも立てなかったその事にいざとなると何もできない虚しさにしばらくの間は映像として頭に出てくるたび涙がボロボロ勝手に出てきていましたね~って実は今もこれを書きながら泣いちゃってます。
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あの時の携帯の音は何だったのか、携帯は何ともなかったのです。まるで私に電話なんかしてないでちゃんと看取ってあげなさいと言わんばかりだった事に亡くなった母かな~とも思っています。携帯を切ったからこそ、その瞬間をちゃんと抱っこしてあげられたのですから何とも不思議な体験でした。しかも私が泊まりに行ってなかったらココアは一人で逝ってしまっていたかも知れないんです。ペットシッターさんはもっと後に来る予定だったそうですから。そして9時には家を出ていたので後30分遅かったら看取る事はできなかったでしょう。そう考えるとこれはもう必然だったのですよね。
きっとココアは本能的に私が看取る人間だってことがわかっていたのかも知れませんね。だから初対面から私に懐いてくれたんだと姉とも話しました。
そして今姉のうちではミルクと共にココアと同じメインクーンの蒼太(そうた)がいます!最初に見たときにはココアを思い出して迷ったらしいですが、あまりに似ていたので気持ちが動いたそうです。
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それとミルクがココアが逝ってしまってから精神的にかなり参っていたそうで姉達が出かけるとおそらくずーっと玄関のマットの上にいたと思われるくらいマットが温かかったそうです。一人では耐えられなかったのかも知れませんね。やはり気持ちは一緒なんだな~ってつくづく思いました。蒼太が来てからは元のミルクに戻って仲のよい2匹で幸せに暮らしています。
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by lieza1029 | 2006-08-23 00:55 | その他